I NOW WALK

雑多なことをつらつらと。しばらくクライミングが中心です。

久しぶりの投稿

 投稿はだいぶ久しぶりだ。割と長く続けていた活字の日記も去年の暮れから止まったまま。色々頭に浮かんでくることがあるので、もやもやを整理するために書いてみることにした。

 さて、目下、頭の中はクライミングで支配されている。もっと登りたい、強くなりたい。渋谷の歩道を歩きながら右手の親指を小指側に曲げ、ハンドジャムの練習をしている始末である。昔からそうだが、ひとつのことにとらわれてしまうと、抜け出すことができない。起きている間ずっとクライミングのことを考えている状態だ。その割に進歩が遅いのが悩みだ。

 なぜ進歩が遅いのか、最近考えてみた。1つ上げられるのは、1人でやっているからだ。他人のクライミングを見る機会が少ない。自分のクライミングと比べる機会が少ない。自分のムーブに客観的な評価を与える機会がない。最近は登る姿を動画で撮るなどして自分のムーブを確認する練習を取り入れているが、誰かと一緒に同じ課題を登り合った方が効率がいいのは間違いないだろう。ただ、そういうのが苦手だ。生来の人見知りであるし、1人でやる気楽さには勝てない。なら、どうするか。今、ちょうどクライミングを始めて2年。正直この1年かなりクライミングに時間を費やしてきたものの、登ることができるグレードには大した変化が無い。大丈夫か、おれ。

 20代はフリークライミングに捧げてもいい気がしてきた。フリークライミングとは、すなわち、▼ムーブの引き出しを増やし生体反応としてトライ中に自動化できるようにすることと、▼身体能力(保持力、引きつけ力、持久力)のかけあわせであると思う。前者は経験であり、頭を使わなければならない。間違ったクライミングを漫然と繰り返しても、時間が経って後から矯正するのが難しくなるだけだ。最近ようやく足使いが少しまともになってきたが(まともになったというか、トライ中に意識できるようになった)、ムーブに関してはトライ中に考える余裕ははっきり言って無い。これは生体反応として岩を登りながら感覚としてあれこれ試している。それでいいと思う。ただ、本気のトライと、個々のムーブを体に覚えさせる作業は分けないとダメかもしれない。本気のトライは、あるいは頭を使わないという点では簡単だ。落ちるかもしれないという恐怖を感じながら、生体反応をフル回転させて必死に岩にしがみつく様は快感ですらある。難しいのは、その引き出しを増やす練習だ。楽しいというより、苦痛を伴うものだ。すでに間違った動きや癖が染みついた体で、子どものように柔軟にムーブを馴染ませることができない。矯正には苦痛を伴う。英語の勉強でいえば、文法、構文の型を覚え込む作業といったところだろうか。野球でいえば、下半身からのひねりの力をバットに伝える一連の動作を段階的に理解し、自動化するプロセスだろう。素振り以前の問題だ。誤ったフォームで一万回素振りをしてもバットは空を切る。

 思えば、頭を使うという意味で苦しいクライミングはあんまりしていないな。とりあえず壁にとりついている感じ。量をこなしたり、難しいものにトライしたり、とにかくがむしゃらにやることが目的化したり、それに快感を得ているところもあるかもしれない。改めて今後のクライミング能力向上に向けたトレーニング計画を記してみよう。

▽クライミング

 ▼ボルダー

  ・様々な形状のホールドを使って個別のムーブを起こす練習。

   この練習には相当頭を使うだろう。そんなに楽しくも無いと思う。

   反復反復を繰り返して自動化させたい。

  ・オンサイトトライ

   とにかくいきなり登り出さずに、ムーブをイメージしよう。

   なぜ落ちたのか分析し、どういうムーブなら登れるのか、頭をフル回転しよう。

   そもそも保持力や筋力が問題なら、その課題は後回しでもいいかもしれない。

   一流のクライマーが細かいムーブを詳細に覚えている理由を考えよう。

 ▼リード

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